【概要】
著者(監督):大沢在昌
「どうしてもプロの作家になりたい」という生徒(20-50代男女12人)に対し特別講義を行う。元々能力が高めだったこともあるが、厳しくも愛ある指導でなんと5人/12人がデビューするという衝撃の結果。基本的にはやっちゃいけないことを指摘する感じであるが、添削がライブ感あって面白い。
<4つのポイント>
①正確な言葉を使う
②自分の原稿を読み返す
③毎日書く
④手放す勇気を持つ
「書き手としてどうしても書きたいもの、訴えたいものを持っていないと、作家として長く生き残っていくことはできない」「小説の主人公はどんなに残酷な目に遭っても決して世界から降りない」などの名言が出る。講義の最後には、小説を実際に読んで指導したんだから同じミスを繰り返さずガンバレと送り出して〆。
【詳細】
<目次>
- 文庫版特別講義 大沢在昌&編集長座談会「いまデビューができ、生き残っていける新人とは」
- 主要新人賞リスト
- 第一回 作家で食うとはどういうことか
- 第二回 一人称の書き方を習得する
- 第三回 強いキャラクターの作り方
- 第四回 会話文の秘密
- 第五回 プロットの作り方
- 第六回 小説には「トゲ」が必要だ
- 第七回 文章と描写を磨け
- 第八回 長編に挑む
- 第九回 強い感情を描く
- 第一〇回 デビュー後にどう生き残るか
- 文庫版特別講義
<メモ>
- 新人賞をとってデビューがベスト
- 投稿しても最終選考まで行かないと意味ない
- 「書き手としてどうしても書きたいもの、訴えたいものを持っていないと、作家として長く生き残っていくことはできない」
- キャラクターから創作し、ストーリーはあとから
- 主人公に特技を持たせる
- 人間観察をつねに行う
- アイデア帳を手元に
- キャラクターの実在性を読者に感じさせる
- 主人公に変化を起こさせる
- たくさん本を読め
- とにかくいろんな媒体から吸収あるのみ。自分だったらストーリー展開や演出をどうするかを考える
- プロットは大雑把で可(作家の6割強がそう)
- 読んだ人をどう面白がらせるか常に考える
- 「小説の主人公はどんなに残酷な目に遭っても決して世界から降りない」
- 登場人物の視点を意識する(知っている/知りえない情報)
- 自分(自分の創作しているものの面白さ)を信じる