【概要】
著者(監督):若松節朗
電源を喪失し際限なく熱量が発生する原子炉格納容器において、大規模な放射性物質の大気放出を防ぐべく、内圧を逃がすベント作戦を実行した男たちの物語。シンゴジラ的な徹夜感というか、現場感というか、そういうものを感じられる。
バックアップとしてディーゼルエンジンを作動させたり、P&IDに書き込みしたり、タグNo.確認を確認したり、バルブを手動で閉にしたり、「ポンプ接続ヨシ! 注水開始!」したり、「1号はやんちゃだからなあ」と擬人化して言ったり。プラントエンジニアやケミカルエンジニア、生産部署の運転員は親近感を感じながら観られるかも。
【詳細】
<メモ>
- 渡辺謙が「上の人」の無理解に激昂する。佐藤浩市は同期の桜だ。いきなりベルトをカチャカチャして脱ぐこともある。
- 本店との温度差。設計圧力を越えて増大する格納容器の内圧。増え続け、蓄積する線量。度重なる水素爆発。もうわやくそじゃ(; ・`д・´) 総理は恨みがあるのかめっちゃ悪く描かれる。
- 防護服を着用して線量累積値が一定になったら作業終了。作業がなかなか進まないのがイラつく。命がけのピリピリした現場では、真の統率力・人間力が問われる。
- 自衛隊や協力会社の献身とアメリカの友情(トモダチ作戦)も忘れず紹介。
- 2014年の映像で〆。日本国民の科学リテラシーの向上が望まれる。