【概要】
著者(監督):植田正也
いまをときめく(?)電通の4代目社長吉田秀雄が書き留めたビジネスの原理原則。「大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする」など、確かに元ネタはいいこと言っているのだが、著者の話がほうぼうに飛び過ぎいらんこと言い過ぎで苦痛。
【詳細】
<メモ>
確かに自分の身の丈よりもいい具合に大きな仕事と取り組まないと、能力の伸びが頭打ちになるんだよなあ。
- 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない。
- 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものでない。
- 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
- 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
- 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは・・・
- 周囲を引きずり回せ、引きずると引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
- 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
- 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚みすらない。
- 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
- 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
〇問題点
- 鬼十則についてはまあいいのだが、著者の話が飛び過ぎ、いらんこと言い過ぎ、ネトウヨぽさありすぎ。ジジ臭いよもやま話が多すぎて、鬼十則にかこつけて自分の言いたい放題やりたいだけだろと思ってしまう。
- ~が日本をダメにした、SFというのが嫌いである、エリート君・ガキども・日教組・島国根性はダメ、「一人ひとりが、いま、吉田松陰になることなのだ」など、悪い意味でPHP文庫らしさを見せつけている感じ。
- 講演ならいいかもしれんが、話がコロコロ変わりすぎ。サッカーの話になったり野球な話になったり、日産ゴーンやユニクロの話になったり、旧新訳聖書、王陽明、仏教、当時はやりのビジネス理論などいろいろ出てくるが、どれも表層的な感じ。箇条書きでなんかいいこと言ってやったぜみたいな感じも嫌い。