Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

世界史の10人

世界史の10人 (文春文庫)

【概要】
著者(監督):出口治明

世界史APUおじさんが趣味で10人のリーダーを選ぶ。バイバルスバーブル、アリエノールやフェデリーゴ2世など、人選が渋い。さすがの読み応え。登場人物の活躍した時代のみならず、その前後の時代も解説されるのでお得感あり。

 

【詳細】
<目次>

  • まえがき
  • 第1部 世界史のカギはユーラシア大陸にあり
  • WARM-UP1 大草原に大帝国を築いた人びと
  • File1 バイバルス 奴隷からスルタンに上りつめた革命児
  • File2 クビライ 五代目はグローバルなビジネスパーソン
  • File3 バーブル 新天地インドを目指したベンチャー精神
  • 第2部 西も東も「五胡十六国
  • WARM-UP2 東方世界の「南北朝
  • File4 武規天 「正史」では隠された女帝たちの実力
  • File5 王安石 生まれるのが早すぎた改革の天才
  • 第3部 「ゲルマン民族」はいなかった?
  • WARM-UP3 ヨーロッパは領土と家系の迷宮
  • File6 アリエノール 「ヨーロッパの祖母」が聴いた子守唄
  • File7 フェデリーコ2世 ローマ教皇を無視した近代人
  • 第4部 ヨーロッパはいつ誕生したか
  • WARM-UP4 ユーラシア大草原からの侵入を防ぐ壁
  • File8 エリザベス1世 「優柔不断」こそ女王の武器
  • File9 エカチェリーナ2世 ロシア最強の女帝が見せた胆力
  • File10 ナポレオン3世 甥っ子は伯父さんを超えられたのか?
  • あとがき
  • 文庫版あとがき
  • 解説 入澤崇 龍谷大学教授

 

<メモ>

  • ユーラシア大草原を動き回るトルコ人とモンゴル人。
  • 洋の東西を問わず、外敵を撃退したら英雄。

www.youtube.com

 

  • ウイグルの「商才+官僚組織」、モンゴルの「政治力+軍事力」はナイスな組み合わせ。ペルシャ+トルコみたいな。

 

 

  • 倭国傭兵国家説。
  • 7~8世紀の東アジアでは女性が活躍していた模様。


6、7

  • 家系や領地の入り混じったヨーロッパ王朝は戦争の火種を孕んでいる。すぐ継承権主張しがち。
  • カール=カルロス=シャルルなど、一見違う響きでも源は同じだったりする。

 

人間、人生の岐路に立たされたとき、身近にロールモデルがいるかいないかが決定的に重要だと、私は思います。

 

10
ナポ3、「なかなかいい皇帝ではありませんか」

 

全体

  • その国個別の歴史は存在せず、世界史しか存在しない。
  • 昨今、歴史の研究がイデオロギーにとらわれなくなってきている模様。評価が様変わりした例:武則天。中央ユーラシアの旧ソ連圏の膨大な文献は宝の山。