著者(監督):レア・プール
【概要】
音楽をウリにする修道院長が学校存続のため奔走する。院長と姪の転校生の一筋縄でいかぬような関係、そしてショパンの「別れの曲」がよい。
旋律の流れる中、修道院の在りし日々を回顧するのは定番だがじんわりくる。
【詳細】
<あらすぎるあらすじ>
女子修道院で音楽教育実施中。
そこに院長姪の転校生。ジャズ風に弾くのはいただけないようだ。
音楽教師院長と新総長の軋轢も徐々に深刻化。
学制改革で修道院閉鎖されそうだけどマスコミ呼んで音楽やってますアピール。
反抗気味な姪をダンスナイトから連れ戻し。手を焼かせる。
病身の母に代わり関わり方に悩むわけだね。
いろいろやってたら総長に怒られる。
結局売りに出される修道院。
僧服を脱ぐと印象変わる修道女たち。生徒たちはドッジボールする。
すこし時が経ち、コンサートをみんな聴きに来ている中、
ショパンの「別れの曲」の旋律の中で在りし日々を思い出すわけだね。
<印象>
- キャナダなのでほぼ仏語。
- 落書きの垂れパイ先生、嫌いな食べ物 イタズラの程度がリアル
- 讃美歌の調べが美しい。
- バッハ、ベートーベン、リスト、ショパンなどが登場。
- 姪っ子の情感豊かな演奏は技巧的ピアニストとの対比を際立たせる。
- 女子生徒の制服がグッド。
- タイプライタ改行チン音と、鐘の音の接続がスムーズで映画的。ドアバタンで場面転換みたいなやつ。