著者:村澤博人
評価:B
【粗評】
膨大な資料を渉猟しながら、日本人の美意識の変化、化粧・装飾の変化をたどる。
海外文化の流入や、髪型の変化に従って「美」の基準が移り変わっていくさまが面白い。
眉剃り・お歯黒文化が滅んでくれて実によかった。
研究を進めていくうちに、
「顔そのものの存在感はもちろん、からだの存在感さえ感じることができない」
ことに思い当たった著者。
顔・からだを平面的に「均す」ことで存在感を消す、日本人特有の奇妙な美がうかがい知れる。
むかしの製法でつくった白粉や口紅を自分の体で試用している著者に胸キュン。
【学んだこと、生かしたいこと】
【その他・リンク】