Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

生き方

生き方―人間として一番大切なこと
生き方―人間として一番大切なこと [単行本]
著者:稲盛和夫
評価:B

稲盛財団記念館でおなじみ稲盛和夫の著書。読みやすい。
京セラやKDDIの設立者だったことを知ったのはつい最近のことだった…。
どうも実業界の首領は悟りの境地に達する傾向があるらしい。中国・日本の古典にも精通していることが多いしね。

著者は本書で、

“頭のてっぺんからつま先まで全身をその思いでいっぱいにして、切れば血の代りに「思い」が流れる。それほどまでにひたむきに、強く一筋に思うこと。そのことが、物事を成就させる原動力となるのです”

“人生・仕事の結果=考え方(-100~100点)×熱意(0~100点)×能力(0~100点)”

“まずは純粋できれいな心を持つことが、人間としての生き方を考えるうえで大前提となります。なぜなら、よい心――とくに「世のため、人のため」という思い――は、宇宙が本来もっている「意志」であると考えられるからです”

“そこへ達することよりも、そこへ達しようと努めることが大切なのです。そうであることより、そうであろうとする日々が私たちの心を磨きます”

“生まれたときよりは死ぬときの魂のほうが少しは進歩した、少しは心が磨かれたという状態。それは、身勝手で感情的な自我が抑えられ、心に安らぎを覚え、やさしい思いやりの心がしだいに芽生え、わずかなりとも利他の心が生まれるというような状態です。また、そのような美しい心へと、もって生まれた自分の心を変化させていくことこそが、我々が生きる目的です”

などと述べている。これらを精神論だ何だのと嗤うのは簡単だけど、現代人は、もっと純に、ひたむきに、愚鈍にならなければいけない気がする。