Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

王様のレストラン

王様のレストラン Blu-ray BOX

【概要】
著者(監督):三谷幸喜

オーナーとなった禄郎さんが伝説のギャルソン・千石さんを引き連れて、かつての人気レストランを復活させる、という燃える展開。日本に余力がだいぶあった90年代半ばということで質の高い作品に仕上がっている。基本的にはドタバタ喜劇に小粋なウィットを混ぜた感じ。最終的にええ感じにする手腕はさすが三谷節といったところ。名物メニューの開発、笑わないVIP客の対応、智子の引き抜き騒動や千石さん失踪など、数々の試練を経て一流への道を再び歩みだしていくが、それはまた別の話…。

無類のお人好しで危機の数々をなんとなく解決していく禄郎さん、千石さん 不倫に横領未遂、交代する生え際と話題に事欠かない兄・のりまき、腕は確かだがガサツなシェフにしてオタサーの姫・しずか、バーを住処とし愛人からマダムにのし上がる鈴木京香、メンタル弱めなメガネトドの彼、下ネタ大好きな手品のオッちゃん、その手下のメガネの彼、パティシエの彼、ワインに詳しい彼…皿洗いとフランス人は影薄め。各話で各メンバーの性格や関係性を掘り下げて魅力を引き出していく。物語のなかで確実にキャラクターが生きていると感じさせることが重要だ。終わらせるのが惜しいと感じてしまったなあ。

濃いめのメンバーで構成された凸凹現場がだんだんまとまっていくのは観ていて王道で気持ちいい。不揃いな歯車がだんだんと形状が変わって噛み合っていくというか。特に女性陣が和解したり、一匹狼然としたワインの彼がちょっと心を開いたり、口うるさく理想の高い千石さんを面々が仲間として受け入れたりという点には登場人物の精神的成長を感じられる。奇跡の連鎖を起こしてそれを可能にしているのはやはり純朴な好青年・禄郎さん。天然さで場を和ませる人当たりの良さ、経理力でコストカットする手腕、古参スタッフへの接し方、やらかした者を解雇をせず使い続ける鷹揚さ。素材を生かす経営とでも呼ぼうか(そこまで考えていなそうだが…)。

これはとあるフレンチレストランのお話
その店の名は、フランス語で よき友 という意味だ
その店のオーナーは若いが 熱意にあふれている
笑顔の素敵なマダム
動物好きなディレクトール
厨房はいつも活気にあふれていた
格式のソムリエ 愛すべきメートル達
そして ふたたびよみがえる伝説のギャルソン

もし町で その看板を目にしたら門をくぐってみるがいい
その店には、いつも奇跡があふれている

(ナレーション:森本レオきかんしゃトーマスでおなじみ

 

【詳細】
<メモ>

  • 禄郎さんの顔は一部界隈で人気があるらしい。

 

  • やはりOP曲と勝利勝利確定時の音楽がいい感じ。駆け出しのころの平井堅がEDなのも〇。

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  • 智子がキュート。千石さんへの想いは恋なのか憧れなのか。ちちを揉ませてくれそうな気配も見えたが…?
  • 1話と最終話の対比が芸術的。一流への道か、楽しい職場か。「この店は最低だ」の言葉に愛はあるか?

towering-horizon.com

 

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