【概要】
著者(監督):宮崎駿
よくわからんが、基本的にはいわゆる往きて還りし物語。不気味でどろりとしたアニメーションや印象的なシーンのいくつかは〇なのだが、全体的にストーリー展開や登場人物の心理についていけず、なぜそうなる??? のラッシュで次第に理解を諦めていった。途方に暮れていた。思わせぶりなセリフや世界設定の匂わせで、お! と面白くなりそうな予兆を感じさせるシーンはいくつかあったのだが、うまく芽吹かずに消えていく感じだった。ある程度の明快さを求める自分には厳しかった。現代の受動的な観客には説明不足と言わざるを得ない。なんというか、「星を追う子ども」の駿版というか…。
下の世界、金の門、別の世界への扉、ペリカン、インコ軍団、ヒミ様、謎の魔法使い風老人、世界と積み木、石、禁忌、海、魔法らしき力、包帯、夏子さんの拒否、弓、帝国、空に浮く謎の物体、時の回廊、自傷、産屋?????? といった感じで情報の奔流に意味づけできず咀嚼できないまま終了する感じ。「や…やっと終わった…ハアハア」という疲労感が残った。
昭和前期の上流家庭感、夏子さんの人妻的艶めきは良かった。病床の夏子さんや階段を降りる時の身重の描写とか、セブン・ババアの異様に滑らかな動きとか、アニメーションもいい。ただ、アオサギの正体のキモさは尋常ではなかった。なお、原作はほぼ関係ない。
【詳細】
<メモ>
過去のジブリ作品に通ずるもの: