【概要】
著者(監督):アーサー・C・クラーク 訳 福島正実
『戦略読書』より。古典的SF。圧倒的な上位種オーバーロードが友好的に来訪しユートピアが実現されたかに見えたが、実はオーバーロードもさらに上位種の思惑で動かされており…。世代間よりも異種族間のほうが通じ合えているのが興味深い。人間とオーバーロードの担当者同士の友情が熱い。
オーバーロードの異形描写、時間操作描写、次世代人類のサイキックパワー描写などが興味深い。クラークの理数系の経歴紹介はもっと興味深い。
【詳細】
<目次>
略。
<メモ>
その偉大な力と才能にもかかわらず、 オーバーロードは進化の袋小路に追いこまれているのだ。ここに、偉大にして高貴な、ほとんどすべての点で人類を凌駕する種族がいる。だが、彼らに未来はない。 そして彼らはそれを知っているのだ。
「その日」とカレルレンは、さらに言葉をついで、「人類は心理的断絶としか呼びようのないものを経験するだろう。だが、その影響が長くつづくことは決してない。その時代の人間は、彼らの祖父たちよりも数層倍強くなっているだろうからだ。 われわれは彼らの生活の一部分となる。そして彼らの眼にうつるわれわれの姿は、きみたちの眼にうつる場合ほど──異様ではないだろう」