【概要】
著者(監督):浅野和生
某旅行の予習…のはずだったが。。。
セム系一神教3つの聖地の歴史および文化について、写真や地図を見つつ解説する。3000年前の昔から係争の地であったここには、ローマ・ビザンツ帝国、イスラーム諸王朝や十字軍国家、オスマン帝国が代わる代わる統治権を奪い合った。悪名高き三枚舌外交、度々の中東戦争を経てなお、まだ混迷のさなかにある……( ;∀;)入り混じっているが、「巡礼たちにとって、聖書のエピソードのひとつひとつが具体的な場所や物によって、すべて納得できるように示されていることが大事だった」ようだ。聖遺物、氾濫しすぎだろ。
「伝承や文献資料や史跡が、どのような背景のもとに生まれ、どのようなディテールをつけ加えながら現代まで受け継がれてきたのかというプロセス全体をとらえることが、歴史をよりおもしろく、より深く理解する方法」とのことなので、旅行前には十分な学習が必要だ。ソロモン神殿の丘とか、嘆きの壁(城壁西壁)、聖墳墓協会(イエス復活の洞窟)とか、行きたかったのう。
【詳細】
<目次>
- 第1章 エルサレムの歴史―旧約聖書から二一世紀まで
- 第2章 ユダヤ教とエルサレム―聖地の誕生
- 第3章 キリスト教とエルサレム1―若きイエスの足跡をたどる
- 第4章 キリスト教とエルサレム2―受難と復活の現場として
- 第5章 イスラム教とエルサレム―ムハンマドとカリフたちの遺産
- 第6章 エルサレムの諸相―聖地巡礼の現在形
<メモ>