Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

博士の愛した数式

博士の愛した数式

著者(監督):小泉尭史

【概要】

原作通りに良作。キャストもグッド。博士と未亡人の過去を多くは語らないのは、抑制が効いてていいと見るか、もう少し描いてほしいと見るか。何にせよこんな美人家政婦が来たら気が気じゃない気がする。

【詳細】
<あらすぎるあらすじ>
√ ̄が博士や母との想い出を回想しながら、ふしぎな数学の世界を生徒たちに語るスタイル。

襟や袖口に紙片を安全ピンで留めた博士の語る数学話がよい(階乗(4!)⇒素数友愛数(220,284)⇒√ ̄⇒完全数(28[江夏の背番号])⇒Euler's eq.)。

美人家政婦や√ ̄と一緒に行った若菜摘みや野球観戦。

そんな在りし日の想い出を胸に、今日も彼は数学と愛の言葉を交わす。

To see a world in a grain of sand.

And a heaven in a wild flower,

Hoid infinity in the palm of your hand.

And eternity in an hour.
―――William Blake

 

<印象>

  • 優しい世界。でもいいと思う。よしもとばななも「迷いなく幸せを描くことだけが現代における芸術家の真の反逆だと私は信じています」と言っていたし。静謐な作品世界はGood。
  • 義姉との過去やゆきどけの経緯をもう少し描いてほしかった気もする(能舞台で匂わせてはいるが)。
  • 寺尾聰深津絵里の人選はGood。 
  • √ ̄にちゃんと質問してくれる生徒がやさしすぎる。
  • ラストの白黒と止め画は陳腐かも。
  • 隷書体遊戯王みたいなやつ)があまり作品とマッチしていないと思う。