【概要】
著者(監督):曽村保信
80年代前半ぐらいまでの「これまでの地政学の要点を浮き彫りにし、その基本を明らかにすることを中心の目的にした」とのこと。マッキンダー(英)、ハウスホーファー(独)、マハン(米)の思想とそれに関連した内容を概説する。
序章に曰く、事象AとBの関係に対する「気くばりを徹底させたもの」が地政学で、「自分の手足と五感を十分にはたらかせ」「いつも地球儀を片手にして、徹底的にそれに親しむこと」が重要であるとのこと。
地形、歴史、民族構成、思想、農工業の生産力、資源、軍事力(陸・海・空・宇宙・サイバー)など、知性と経験の全てを動員して戦略を樹てないといけないんだなあ。
【詳細】
<目次>
- 序章 地球儀を片手に
- 第1章 マッキンダーの発見(地政学の起こりと古典;英国の海上権の衰退 ほか)
- 第2章 ハウスホーファーの世界(ハウスホーファーと日本;生活圏の哲学 ほか)
- 第3章 アメリカの地政学(モンロー主義の発展過程;西半球防衛の展望 ほか)
- 終章 核宇宙時代の地政学(ソ連と地政学;アフリカおよび中近東の地政学 ほか)
<メモ>
略。