Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

あのこは貴族

 あのこは貴族 オリジナル・サウンドトラック 音楽 渡邊琢磨

【概要】
著者(監督):岨手由貴子

テアトル梅田にて。お嬢様の婚活譚、もとい女同士の義理、そして自立。
「家事手伝い」なんかのワードはお見合い勢としては他人事と思えない。
Tier1:幸一郎(東京上位)、Tier2:華子(東京中位)、Tier3:美紀(上京勢)、Tier4:地元民…何が一番幸せかはさておき、残酷なまでの階層の再生産が行われているさまが描かれているぞい(; ・`д・´) ただ、希望のあるENDでヨシ!

話し方や挙措、そして文化資産への曝露量に氏も育ちも出てしまうなあ。原作もどうぞ。

 

【詳細】
<あらすじ>

anokohakizoku-movie.com

 

<メモ>

book.asahi.com

 

www.nippon.com

 

www.hinagata-mag.com

 

  • 東京の情景。からの家族会。
  • 章立てスタイル。全五章。社会見学できるぞ。
  • 麦、けっこう着物似合うやんけ。友達もバイオリニストって、お嬢様やな! 「初等科」って学習院かいな?
  • 華子おとなしいやんけ。でも普通の人とはちょっと違うで。割り箸を紙にしまうとか、和服を家で着る文化があるとか、トイレを「お化粧室」と呼ぶとか、美術館のチケットが定期的に回ってくる文化があるとか、店員の呼び方とか。「すいませーん」じゃなくてスッと手を挙げるのだ。落としたものを自分で拾わないとかもそうね。
  • 高良君のええ奴感。「また会えますか」が思わず出てきちゃうぐらいに。でも雨男。なんか嫌な予感。
  • 三姉妹の細雪的なハイソ感。が、麦家のハイソを圧倒する高良君の別格階層感。本格的♂別荘持ち、KO内部生、相続税がすごい遺産、縁戚関係の複雑さ…などなど。
  • 片やシャッター街と方言の富山2017。ジャージ+パチンコ、ペッと痰を吐く父もまぶしい。「かあちゃん」と「ママ」の違いとかも違いを感じるのう。バイトで学費稼いでたとか、スイーツ価格に腰を抜かしたとか…庶民だ(; ・`д・´) 高校クラス会で露わになる上京組と地元の対比がリアル。
  • ドロドロ展開にはならないのがちょっと違うところだ。女の一生、女の友情。四角顔の麦さんと細面の水原さんの対比も面白いかも。2ケツできるようになってからが本番だ。
  • 不妊? はたかれ、はたらくことになった麦。戻るべき階層に戻る。階層移動はなかなか難しく、世界は残酷だ。両家から跡継ぎを期待されていたが、逆にその桎梏から解放されたともいえるのでは。三輪車+マネやってるとき輝いてるぜ…。「みんな決まった場所で生きてるから」しょうがないね。
  • 階層ピラミッド。段階:高良君級>麦さんクラス(東京金持ち)>上京組>地元組(; ・`д・´) どっちが本当に幸せかは置いといて。戦前も今も変わらぬ階層社会の片鱗を見る(昭和後期だけ薄まったかに見えたが)。
  • 華子さん、人ごとに見えない! 「家事手伝い」「身上書」とかお見合い関連の謎用語を急速に学びつつある今日この頃。自分も日々その過酷さを体験しているぞい。相手に期待することをやめてからがスタートだ。

 

 

www.cinra.net

 

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