
一生食いっぱぐれないための エンジニアの仕事術 (光文社新書) [新書]
著者:椎木一夫
評価:B
“すなわちエンジニアは、世の中の役にたつあたらしい技術や製品を開発する発明家であり、論理的な思考を地道に積み重ねる思索家であり、新しい価値観や市場を生み出す開拓者であり、自分がつくったモノに対して責任を負う最高責任者なのです。いかがでしょう、
実にやりがいのある仕事だと思いませんか?”
という勧誘の文句で序章は締めくくられる。
エンジニアらしい歯切れの良い文章で、エンジニアとはどうあるべきかを記している。各節の終わりにはその節の一行まとめが付されており、ヒントの定着に一役買っている。
不断の努力で新しい知識を獲得し、自主的に課題を設定・解決できるようなスーパーマンが目標。
株主のための会社ではなく、従業員のための会社に就職したい。
★エンジニアは、経済効率だけを優先してはならない
★エンジニアは自分の技術に責任を持たねばならない
★エンジニアは簡単にマネのされない技術をつくらなければならない
★努力が報われるとはかぎらない。しかし努力を惜しんではいけない
★エンジニアは広く教養がなくてはならない
★基礎知識は頭の中で整理しておこう
★文章はあいまいにならないように定量的に書こう
★仕事をお願いするときはフェース・ツゥ・フェースが原則
★わからないことがあったら、すぐに質問して解決しよう
★サラリーマン、発明家、研究者の「三つの顔」をもて
★実用化の可能性を早い段階で見極める「眼力」をもとう
★人の潜在的な欲求に気づくには想像力が大事