Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝 永遠と自動手記人形

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝

【概要】
著者(監督):藤田春香
完成度 たかし(2000~2019)。

港町の陽光のきらめきとか、女学校の神秘と憂愁とか、解ける髪や解ける雪とか、ヴァイオレットさんのツインテや男装とか、20世紀前半の機械の動きとか、イメチェンしたTVシリーズでおなじみのキャラとか…ストーリーやキャラクター、演出や色彩など様々な点で高得点をたたき出しているのだが、二部構成がやっぱり物語の厚みを増していると思った。

一部と二部で時間が流れ、主役が交代する。優雅な前半と活力ある後半が対比される。前半の姉の選択と、後半の妹の選択。あえて会わないことによって未来への広がりを持たせたのは良い意味で想像を裏切られた感があった。人の思いを文字に込め、永遠を媒介するのが自動手記人形なのです。


【詳細】
<あらすじ>

www.violet-evergarden.jp


<メモ>

  • 作り込みの精度たかし。
  • 二部構成で重厚さを増す世界、ロードムービー感まで。ボクっ娘と歯の子、交代する依頼人、手を伸ばす序章とラスト。
  • 何でも屋のヴァイオレットちゃんの男装、ツインテもあるよ。一緒に寝たりお風呂入ったりもするよ。百合ではなく、姉妹ふたり暮らしていた頃の温かみを求めていた模様。 
  • 実は貴種流離譚。妹のためにエイミーという名と過去を捨てる姉。その姉の顔をテイラーが忘れているのが切ない(最終的には思い出したみたいだけど)。
  • テイラー草葉の陰で泣く。手紙で交流し、一人前になるまで会わない。テイラーがあえて姉に会わないのは未来への切符だった。
  • 前から思っていたが、この作品は外伝を作りやすい構成だなあ。スタッフロールに金正恩の名前があって笑った。
  • 妹役の悠木碧の悲鳴。
  • タイプライターはもとより、エレベーターや電話の動かし方がレトロスペクティブ。