【概要】
著者(監督):FE倶楽部(編)
群像劇風に聖戦のストーリーを振り返る。ノイッシュとオイフェが語り部として頻出。劇中のセリフを拾いつつ展開が追えるので便利。
キャラの性格や口調はなかなか自然で、挿入される創作エピソードも無理がなくいい出来。カップリングはけっこう王道で戦場イチャイチャはもはや様式美。アーダンはやっぱり人気者。
ストーリーのノベライズ以外には、キャラ評価、雑誌や写真館風のマンガ? 付き。90年代半ば感マキシマムな絵柄が懐かしい。
総じて、聖戦好きな人が作った本であることがよく分かる。
【詳細】
<メモ>
☟だいたいこんな感じ。オムニバス形式で群像劇が展開するあたり、聖戦のイメージとも合うのでは。
<イザーク国王妹アイラの手記より>
■月●日
シャナンはオイフェという騎士見習いの子とすっかり仲良くなり、いつも
一緒にいる。アーダンという戦士の甲冑に落書きをしたりして、これほど子供らしく明るいシャナンを見るのは久しぶりだ。よかった。アーダンには悪いが。
<シアルフィ公国騎士 ノイッシュの手記より>
そうだ。シグルド様は、一貫して、愛する者を助けるために命を賭ける方
である。たとえそれが、大局から見て過ちであろうと。だからこそ、多くの人々がここに集っている。私もまた、そういうシグルド様を敬愛しているし、お助けするために命を捧げているのだ。
<シアルフィ公国騎士 ノイッシュの手記より>
シャナンはエスリン様たち女性陣の命を受け、アイラ姫を連れ出しに来るのだ。女性たちにとって、アイラ姫におしゃれをさせることは義務のようなものらしく、女剣士は着せ替え人形と化すのだった。もっともアイラ様も、それを密かに楽しんでらっしゃるようだったが……。
- 「どうもこの舞台には緊張感が欠けてはいないか」「孤児たちの軍隊」などの辛辣なツッコミも行われる。
- キャラ評価では、「アーダンを育てろ!」「それはよろしいのですが……」「パピヨン系」「恐怖の殺戮双子、登場」「イシュタルびいきバレバレ」などのネタが満載。
- やっぱり二部構成の重厚なストーリーと暗躍する謎めいた者たち、っていうのは燃えるのかも。風花雪月も怪しげな奴らの力を借りているな(闇に蠢く者☞暗黒教団)。
- 90年代感がえもいわれぬエモさ。四コマももう一度集めてみようかな。
☟もすごくいい感じよ。トラキアの絵の人ですな。
<動画他>