著者(監督):坂爪真吾
【概要】
ちょっと刺激的なタイトルだが、中身はマジメに「社会学」している。
既存の・お仕着せの意味を離れ、孤独の中で自分の興味の在処やコンプレックスを知り、生きる動機や意味を自ら生み出すこと。身体的・具体的なリアルを求め、目の前の人との関係構築に真摯に取り組むことなど。
著者の暗黒高校時代と一転ソーシャル化した現在のギャップに驚く。
【詳細】
18歳の問いに答えていく形で、こじらせた人(そうでない人にも)に指針を与える。
恋愛やセックスに「無意味」のレッテルを貼らずにはいられない状態、その結果として誰とも人間関係を築けずに孤独に陥ってしまっている状態は、言うなれば「無意味の壁」にぶつかっている状態です。
恋愛もセックスも「有意味」でも「無意味」でもなく「空」の存在であるとするならば、私たちがやるべきことは、あるのかないのかよくわからない意味を「探す」ことではなく「自ら創り出す」ことです。
大切なのは、(中略)「意味がわからないもの(=無意味に思える領域)」や、「経験したことが無いもの(=未知の領域)に対して、偏見や劣等感に基づくレッテルを貼らずに、自分なりにきちんと向き合えること」です。
孤独は「動機の鍛冶場」です。身を焼くようなコンプレックスの炎の中で錬成された動機は、情報の非対称性という壁を撃ち抜き、「セックスへの自由」を手に入れるための「鋼鉄の弾丸」になります。
恋愛、セックス、孤独、コンプレックス、マイノリティとカテゴライズ問題、水と風の物語、NPOへの誘い、暗黒高校時代(†闇†文化祭、地獄の修学旅行、鈴木さんの追跡、黒歴史ノート)からの東大合格物語などを通じ、下記事項を伝達。
- 「自分で設定した問いを自力で解く」こと
- 「相手側の事情や価値観をくみ取った上で、対話を重ねていき、信頼関係を築いていくこと」
- 「地道な一手を迷わず・ぶれずに淡々と積み重ねていくことが、関係を深めるための最短距離」であること