【概要】
著者(監督):中村淳彦
アングラな女たちの人生は、まだ短いながらも泥沼のような質感とどす黒い色彩を持っている。性的虐待や近親相姦、援助交際、自殺未遂、破綻した金銭感覚、肩代わりさせられた借金、過激なプレイ…そんなものは本書では当たり前。事実は小説より奇なり、を地で行っている。生半可な人間では彼女たちの人生や言葉を受け止めきれないだろう。
【詳細】
<目次>
ホームレス女/ホスト狂いの女/アバズレ女/生と死、境界線を生きる女/AV女優だった過去を後悔する女/一日十発セックスしたら学校なんて行く気にならない/裏本の女/恋愛できないカラダ/オタク女/噛まない女など。
著者曰く、「暗闇の向こう側に引きずり込まれそうになったり、なんの解決にもならない同情をして無力を感じたり、絶望したりと、自分自身も相当に身を削られることになった」。だろうね。コミュニケーションが成立していない人もいるし、彼女たちの言葉を引き出すのは大変だったろうな。
あけすけで頭のネジが何本もはずれてて、絶望的でともすれば一方的なコミュニケーションではあるが、「ママとの家までの道のりがな、何よりも一番好きな時間やった」「ずっと昔から、普通になることが夢なのね」など、ぽろっと漏れた言葉に血の通った人間のすがたを見る。