【概要】
同名原作を忠実にマンガ化。素朴で飾らない絵柄と作風が合う。
各エピソードの末尾に挿入される原文も良い(岩波文庫の原作も面白いよ)。でもなんでこのタイミングでマンガに?
【詳細】
コぺル君の教養小説(ビルドゥングスロマーン)。原作再読の機運高まる。
ガッチンの勇気や浦川君のやさしさ、そしておじさんのくれた言葉を忘れずに生きていこうな。いついつまでもな。
「君が何かをしみじみと感じたり、心の底から思ったりしたことを、少しもゴマ化したりしてはいけない」
「心底から、立派な人間になりたいという気持ちを起こすことだ」
「オーストラリアの羊毛やアメリカの石油が、なくてはこまるものとなっている」との記述を1937年に見るとグサッと来るな。