サム・ジーヴァ帝国図書館(Javaさんのお部屋)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

恋愛とは何か-初めて人を愛する日のために -

著者:遠藤周作
評価:C

愛の伝道師・周作先生が恋愛について語る。先生はギリシアやフランスの恋愛小説をよくご存じのようだ。
全4篇。うら若き女子向けの本だが男子にも得るものはあろう。

男女の生理の違い、恋と愛の隔たりについてやさしい言葉で説く。
本書中でとりあげられている例は4、50年前の男女だが、その性質があまり変わっていないことを信ずる。


“ その同権とは今日までのありきたりな男女同視論ではなくて、性に対するこの男性、女性のちがいをハッキリ認めたときにはじまるのです。両者のちがいを認めて、その能力やありかたをたがいに尊重し、尊敬しあうことが本当の意味での男女の性の同権なのです”

“ 愛とはまず意志であり忍耐であり努力です。情熱のように不安や別離などによってかきたてられるものではなく、二人の男女が家庭や生活や生活の運命を同じくしながら、悦びも悲しみもひそかに分かちあううちに育ってくるものです。それは情熱のように本能的なもの、衝動的なものではなく、意志と努力によって生まれてくるものです。
 この情熱と愛との区別をはっきりさせるならば、恋愛とはまだ、愛以前のもの、愛のための準備と言うことができるでしょう。その準備を最も立派に果すためには、何よりも恋愛を弄ばないこと、やり始めた恋愛を少くとも完成さそうという意志から始まるのです”

“ 靴下の横皺、あの像足という奴がないか、ちょっとでがけに調べてみましょう。
 なぜか知りませんが、女性が靴下に横皺をつくっているのをみるとき、男性というものは絶望的な悲しさを感じるものですから……”