Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

うる星やつら2 ビューティフルドリーマー

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー [DVD]
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評価:A

1984年公開。押井守監督。
うる星やつら」はアニメの再放送を観ていたくらいの知識しかないが、そんなJavaさんでも大いに楽しめた。
繰り返される虚構世界が舞台ということで、「リトルバスターズ!」や「ゼーガペイン」を思い出した。
序盤の薄気味の悪さのおかげで無理なく世界に誘引される。テンポがよく、観ていてストレスを感じることはなかった。
そして、自分はいろんなことをとりとめもなく考えたんだ。
「時間の概念」とか、「主観と客観」とか、「現実と虚構の境界」とか・・・。
最後になって急速にあたる君がイケメン化するが赦す。

「ダーリン、うち夢見たっちゃ。ダーリンがいて、テンちゃんがいて、お母様やお父様や、メガネさんたちがいて・・・」

「ラム、それは夢だよ・・・それは夢だ」

 

[20240405追記]

  • まどマギ劇場版のように不安を誘う情景……夜の街、マネキン、のっぺらぼうのチンドン屋、少し空けただけでカビまくりの部屋、無限ループする学園祭前日、デジャブ、沈黙の街、顔の見えないバス運転手、ループするバス、流れるライト、合わせ鏡、風鈴、鳴り止まない公衆電話…。不気味で夢幻的なのだ。
  • 作家性が強すぎる。内部の者が気づき始め、世界に働きかけて反応を確かめる実験を行う。世界の構造は古代人の世界観のごとし。もちろん気づいたものから消えていく。電車・バス・車・飛行機で脱出を試みるが果たせず。衣食住を保証されたサバイバーとなる。娯楽は充実。夢邪鬼のキャラが強い。 
  • 親鸞、「苦悩を突き抜けて…」、戦争の歴史、「胡蝶の夢」など、ちょっと教養あるwordsを挿れてくるあたりに押井守節を感じられる。