【概要】
著者(監督):津川友介
〇健康に良い食品
①魚 ②野菜と果物 ③茶色い炭水化物 ④オリーブオイル ⑤ナッツ類
つまり地中海食をイメージするとよい。成分ではなく食品を選べとのこと、単純で覚えやすい。白米や麺、砂糖を敬遠し、魚や鶏肉への信頼が高まること請け合い。塩や乳製品も摂りすぎないように。ただし食事制限しすぎて低栄養にならないように。気にしすぎず気にしなさすぎずで、少しずつ食習慣を変えていこう。医食同源。
著者曰く、「全ての人はその食事によって得られるメリットとデメリットを十分理解した上で、何を食べるか選択すべき」。
【詳細】
「決して目新しかったり、意外性のある内容ではないかもしれないが、これが最も確実に健康になれる食事なのである」
なるほど。
25Pくらいの参考文献リストや著者経歴、冒頭の言葉から分かるように、著者は日本人の健康ないし科学リテラシー向上を願っている。巻末にはGoogle米国版でevidenceと打って信頼できる文献を探す具体的な方法なども紹介。私心がない感じに好感が持てる。
ランダム化比較実験と観察研究の違い、メタアナリシスは最強のエビデンスであるとの言、理工系学徒として参考になる。