Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

経営者の条件

著者:P.F.ドラッカー 訳:上田惇生
評価:B+

【評】
原題がThe Effective Executiveとなっていて面白い。
曰く、
知識労働者の生産性のみが、低賃金の発展途上国との競争下で先進工業国における高度の生活水準を可能とする」。

自らをマネジメントすることは常に可能である。
そもそも自らをマネジメントできない者が、部下や同僚をマネジメントできるはずがない。

 

知識労働者の生産性とは、なすべきことをなす能力のことである。成果をあげることである。


各章について、豊富な実例を交え説得力を持たせる。

時間を記録する、整理する、まとめるの三段階のプロセスが、成果をあげるための時間管理の基本となる。
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは最も欠乏した資源である。 それが時間である。

 

いかに若い新入りであろうと、貢献に焦点を合わせ成果に責任をもつ者は、最も厳格な意味においてトップマネジメントの一員である。組織全体の業績に責任をもとうとしているからである。

 

エグゼクティブの任務は人を変えることではない。その任務は『聖書』がタラントの例えでいっているように、人のもつあらゆる強み、活力、意欲を動員することによって全体の能力を増加させることである。

 

集中とは、「真に意味あることは何か」「最も重要なことは何か」という観点から時間と仕事について自ら意思決定をする勇気のことである。この集中こそ、時間や仕事の従者となることなくそれらの主人となるための唯一の方法である。

 

自ら出かけ確かめることは、決定の前提となっていたものが有効か、それとも陳腐化しており決定そのものを再検討する必要があるかどうかを知るための、唯一ではなくとも最善の方法である