Javaさんのお部屋・改

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

塩狩峠

著者:三浦綾子 
評価:B+

【評】
信夫はこん身の力をふるってハンドルを回した。
だが、なんとしてもそれ以上客車の速度は落ちなかった。
みるみるカーブが信夫に迫ってくる。
再び暴走すれば、転覆は必至だ。
次々に急勾配カーブがいくつも待っている。
たったいまのこの速度なら、自分の体でこの車両をとめることができると、信夫はとっさに判断した。

 

史実を詩的に結晶させた好中編。読みやすい。
平易な基督教エッセンス入門書ととってもいいかもしれない。

 

「信夫さん。人間てね、その時その時で、自分でも思いがけないような人間に、変わってしまうことがあるものですよ」
「もしこの世に、病人や不具者がなかったら、人間は同情ということや、やさしい心をあまり持たずに終わるのじゃないだろうか」
「みなさん、愛とは、自分の最も大事なものを人にやってしまうことであります」

 

父母の薫陶、『無花果』、吉川との友情を通じてビルドゥングされていくノブヲ。
ビルドゥングされたい青少年にゼヒ薦めたい。

 

回心からクライマックスまでは一直線。