評価:B+
【概要】
【詳細】
<あらすじ>
盲目の検校がやりたい放題やる。
主人公、幼い頃から利発さを感じさせる行動を見せる。
酒にハナクソを入れて「細工は流々」、酒GET。
さらに自身の境遇を利用した奸計により1両GET。
残念ながらこの少年の持っているのは、黒い才気なんだな。
気付いたら20年経っててメガネメガネ。
検校先生のお使いに行く途上、商人のオッさんに出逢う。どうやら200両持っていることが判明。
そうとわかりゃ話は早い。忍者もびっくり、得意の鍼で暗殺。残念ながらゴロツキっぽい人に見られていたので200両は山分け。
ゴロツキに貰った札を死体の手に握らせて冤罪を着せてと…(これが後で大失敗のもとに)。
ゴロツキと組んで儲け話のタレ込み屋さんになった勝新。これが暗殺者で、盗賊の悪い奴なんだ。
こんな感じに温厚気さくなオーラで油断を誘い、出逢った人を次々に陥れ、殺害していく。
残忍で怜悧、狡猾で好色なので汚い金を得るだけでは飽き足らず、武家の妻(玉緒)に魔手を伸ばす。
とりあえず襲う。「いい匂いだな…」「伽羅の匂いだな」などの変態的なセリフがいいんだな。
ゴロツキを使い検校の座についた勝新。
美女を金でGETするなどこの世の春を謳歌していたが、身から出た錆で、過去の悪事が露見し急転直下。
悪事の報いを一身に受けEND。
<印象>
勝新の白目がいいんだな。
子役の声と江戸弁もいいんだな。
「あ、どうも 恐れ入ります」
「ごくろうさまでございます」
と喋りが胡散臭いながらも相手の懐に入る千両役者ぶりはさすが勝新。
やりたい放題やらせといて最後しっかりシバかれるあたりは勧善懲悪が行き届いておりスッキリする。
最後の破滅のきっかけも、序盤にしっかり伏線が張られていて良い。