<東映オールスターキャンペーン>大日本帝国 [DVD]
評価:B
『二百三高地』と同じ監督の手による戦争映画。もちろん夏目雅子の出演作。でなければ借りていない。
大日本帝国が大東亜戦争に引きずり込まれるところから、終戦後の戦争裁判までを描く。
「シンガポールへの道」と「愛は波涛をこえて」の二部構成。例によって1部と2部の間に休憩が入る。ごっつ長い。時折耳に入る天皇のもったいぶったようなしゃべり方は実によい。
主人公(庶民)は二人おり、陸軍・海軍に一人ずつ入営・入団する。
陸軍の方は、床屋で新婚の小林幸吉。あおい輝彦じゃね?戦地で死に向かおうとするも、戦地を慰問に訪れた妻のおっぱいパワーと「あんただけのものなんだからね」というDOKI☆DOKI wordsにより無事帰還を果たす。と思いきや2度目の徴兵を食らい南洋の激戦地に飛ばされるが、なんとか生還し最後の場面にて妻子と抱擁を交わす。この映画唯一の救いの場面。
もう一方はクリスチャンの京大生・江上孝。大変うらやまけしからんことに恋人・柏木京子(夏目雅子)と奈良デートを敢行し、あまつさえおんぶしたり蟹を見せておどかしたりとキャッキャウフフしていた。大変うらやまけしからん。おさげ雅子も殊によい。やがて海軍に志願し、戦地にて雅子にクリソツな現地人・マリアと出逢うも、間接的に彼女を殺害してしまう。終戦後、刑務所に入れられ、YMCAの力を借りて助命を乞いに訪れた雅子の声にも、自責の念絶ち難く、遂に耳を傾けることなく、戦犯として銃殺刑に処される。
就中、東條英機の描き方が好意的であったのには感動した。いつもA級戦犯として悪者にされる彼だが、この映画においては主人公格の扱いを受けている。天皇への忠義心を愚直なまでに持っているということを除けば、彼もただの強面のオッさんに過ぎず、妻や子に相対すれば普通のオッさんに戻るのだ。戦争裁判時に堂々と開戦の理由、戦争責任について陳述し、あえてこの戦争のスケープゴートとなろうとする場面ではいつもの5割増しくらい英機だったと言わざるを得ない。
大日本帝国が大東亜戦争に引きずり込まれるところから、終戦後の戦争裁判までを描く。
「シンガポールへの道」と「愛は波涛をこえて」の二部構成。例によって1部と2部の間に休憩が入る。ごっつ長い。時折耳に入る天皇のもったいぶったようなしゃべり方は実によい。
主人公(庶民)は二人おり、陸軍・海軍に一人ずつ入営・入団する。
陸軍の方は、床屋で新婚の小林幸吉。あおい輝彦じゃね?戦地で死に向かおうとするも、戦地を慰問に訪れた妻のおっぱいパワーと「あんただけのものなんだからね」というDOKI☆DOKI wordsにより無事帰還を果たす。と思いきや2度目の徴兵を食らい南洋の激戦地に飛ばされるが、なんとか生還し最後の場面にて妻子と抱擁を交わす。この映画唯一の救いの場面。
もう一方はクリスチャンの京大生・江上孝。大変うらやまけしからんことに恋人・柏木京子(夏目雅子)と奈良デートを敢行し、あまつさえおんぶしたり蟹を見せておどかしたりとキャッキャウフフしていた。大変うらやまけしからん。おさげ雅子も殊によい。やがて海軍に志願し、戦地にて雅子にクリソツな現地人・マリアと出逢うも、間接的に彼女を殺害してしまう。終戦後、刑務所に入れられ、YMCAの力を借りて助命を乞いに訪れた雅子の声にも、自責の念絶ち難く、遂に耳を傾けることなく、戦犯として銃殺刑に処される。
就中、東條英機の描き方が好意的であったのには感動した。いつもA級戦犯として悪者にされる彼だが、この映画においては主人公格の扱いを受けている。天皇への忠義心を愚直なまでに持っているということを除けば、彼もただの強面のオッさんに過ぎず、妻や子に相対すれば普通のオッさんに戻るのだ。戦争裁判時に堂々と開戦の理由、戦争責任について陳述し、あえてこの戦争のスケープゴートとなろうとする場面ではいつもの5割増しくらい英機だったと言わざるを得ない。