【概要】
著者(監督):榎本博明
「適応するのに時間がかかるというのは、適応できないこととは違う」「必要以上の自己批判は、あくなき向上心のあらわれと言える」など、内向的な人間に精神のカンフル剤を提供する。根はポジティブな内向的人間でありたいもの。どんな性格であれ、まずは自分を知ることが最強のライフハックである。
【詳細】
著者、基本は内向型人間の味方。たまに叱咤激励。内向型人間の特徴:朴訥、誠実、考えてから行動する、自分自身との対話に時を費やす、内的世界を充実させる…等々。いいところしかないじゃないか。
しょうもないことでも傷つき、寝る前に一人反省会をしてしまう人に。強みに目を向けないと死ぬ病にかかっている内向型人間は、自分を知ることを一生の目標にすべき。
<いいところ>
- 自分自身の弱点についてあれこれ考えをめぐらせた経験は、他人の気持ちを理解する際に生きてくる。
- 内向型人間は現実に即応して生きるというより、理念的に生きる。現状を安易に肯定したりせず、より高き感性をめざして現状を否定する。
- 現在の自己を乗り越える努力を絶やさないことと同時に、ありのままの自己を受け入れることも大切だ。
- 内向型人間には、やはり自分との闘いに生きることが向いているはずだ。自分の成長を志す自分と、くじけそうになる自分との闘いを通じて自分をふくらませていく。真に自分のための闘いに適している内向的な性格こそ、ぜいたくな性格と言えるのではないか。
- 劣等感が生み出す負のエネルギーを溜めこんだら、それを自分をふくらますエネルギーへと転化し、一気に爆発させる。
- 「欠点発見→劣等感→エネルギー貯留→爆発(補償)→自己拡大」というプロセスを念頭におけば、ゲーム感覚で力強く自分の欠点に向きあうことができるはずだ。
<釘差し、提案>
- ときにその不器用さのなかに居直る傾向がある。
- マイナス内容の反芻が始まりかけたら、泥沼にはまる前にストップをかける訓練をしたらどうだろうか