著者(監督):読書猿
【概要】
「ロジック・ツリー」「フェルミ推定」から「KJ法」「リフレーミング」まで古今東西の問題解決メソッドを集めた。曰く、「問題解決を学ぶことは意志の力を学ぶこと」。「レシピ」⇒「サンプル」⇒「レビュー」の三段構成が理解を助け好奇心をくすぐる。サーキュラー的問題の解決は再帰的・相互的であるため一筋縄でいかず興味深い。子どもや引きこもりがよく心理学の俎上に乗せられる。
【詳細】
『アイデア大全』の姉妹本。
記録し、数値化する。図解し、書き出す。
ことが問題解決に重要であることを改めて思う。
そして、「問題解決を学ぶことは意志の力を学ぶこと」である。
一歩踏み出した時点でもうキミはえらい!
<目次>
01 100年ルール
02 ニーバーの仕分け
03 ノミナル・グループ・プロセス
04 キャメロット
05 佐藤の問題構造図式
06 ティンバーゲンの4つの問い
07 ロジック・ツリー
08 特性要因図
09 文献調査
10 力まかせ探索
11 フェルミ推定…maxとminで相乗平均
12 マインドマップ®
13 ブレインライティング
14 コンセプトマップ
15 KJ法
16 お山の大将
17 フランクリンの功罪表
18 機会費用
19 ケプナー・トリゴーの決定分析
20 ぐずぐず主義克服シート
21 過程決定計画図...いわゆる作〇ストーリー
22 オデュッセウスの鎖
23 行動デザインシート
24 セルフモニタリング
25 問題解決のタイムライン
26 フロイドの解き直し
27 ミラクル・クエスチョン
28 推論の梯子
29 リフレーミング
30 問題への相談
31 現状分析ツリー
32 因果ループ図
33 スケーリング・クエスチョン
34 エスノグラフィー
35 二重傾聴
36 ピレネーの地図
37 症状処方
<印象>
- 確証バイアスを有効利用すること(精神衛生的に)、事象や事物そのものよりもそれらの関係性が重要であること、リニアよりもサーキュラーな問題解決の方が根源的(複雑系、東洋思想的)であること。
- ちゃっかり自分が開発した行動デザインシートを紹介している。
- プロメテウス、キャリー・ネイション、ウロボロス、エジソン、トム・ソーヤーまで、縦横無尽のトリビア的小ネタが入ってくる。
<誤植>
p.154:学習「後」
p.293:生没年1835-1"9"10
※あと少なくとも2箇所発見したが忘れた(p.154より前だったような...)