評価:B
【評】
遼太郎とキーンがおしゃべりする。
「そんなことまで、よく知ってますね」と司馬をして言わしめるキーン。
日本の文学、文化、倫理、合理性、
空海から足利義政、アーネスト・サトウまで、縦横に行き当りばったりに語る。
世界に対して窓を閉ざすと、<日本的>なものが生まれる。
それは神にたいする罪悪感じゃない。社会にたいする罪悪感ですね。
日本人は原理には鈍感ということじゃないでしょうか。
日本人の便宜主義というのがあるわけで、いよいよ俺は死ぬということになると、阿弥陀仏になるのですよ 。
日本はいろんなものが溜まっていく国だと思うのです。