Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

はじまりへの旅



監督:マット・ロス
評価:B

【概要】

【詳細】
<あらすじ>
原題:Captain Phantastic.
渓流での狩りからスタート。
筋肉系一家かと思いきや、焚火を囲んで『マーゾフ』や素粒子物理の本、『銃・病原菌・鉄』などを読むなど知的な一面を見せる。ついでにセッションも開始。
次の日も朝から戦いの訓練。一体どういう一家なんだ。

道具の工作や狩猟など肉体の練磨はもとより、
『ロリータ』やチョムスキーエスペラント語など、衒学的にも思える知的さが同居する不思議な一家父親はあらゆることの先生となり、独自の教育方針で三男三女を訓練する。
自分の言葉で考察や説明を求めたり、正確性や具体性を追求したり、性的な話に及んでもごまかさないなど、プラトンの哲人王よろしく、文武両道で独立独歩の人間に養育したいみたいやね。
そしてその特異性は親戚一家との比較で際立つ。
俗世との関わりを最小限にしていたようだが、バスで街に繰り出す。 

ママの遺言守り隊となって母の葬式に殴り込み、妻実家との確執の中「パパといると人生がダメになる」と一時空中分解しそうになるも元サヤに戻り、墓荒らしを発動する。
最終的には、親権と子供を社会に出すことの交換を行った形となった。
これでよかったのだろうか?

<印象>
基本的にはコメディだが、
長男が一流大学のパスポートを蹴ったり、麻薬や性、宗教、デブの人々を皮肉ったりと、現在のアメリカに対する叛逆の意志を感じた。

どうでもいけど、やたら小銭をチャリチャリ言わしているヤツがいて腹が立った。