Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

悪魔の勉強術

著者:佐藤優
評価:B

【概要】
同志社神学部での講義録。勉強術というよりも、勉強習慣(平日3時間、土日5時間[1500時間/年]:専門、語学、資格試験、読書など)をつけるための心得。アカデミアの厳しさや国家試験の難易と価値など、確かに大学入りたてで聴いておくと人生の視野が広がるかも。神学(セム一神教)や東側諸国のよもやま話も面白い。最後の著者の自分語り、人間らしい部分がちらと顔をのぞかせるのが良い。

【詳細】
「自分が置かれている社会的な位置を客観的に認識することができて、それを言語で表現することができる」訓練をするのが大学である。
ということで、ポケモンGOやテロ事件などの時事ネタも織り混ぜながら、勉強習慣(平日3時間、土日5時間[1500時間/年]:専門、語学、資格試験、読書など)をつけろと脅す。
アカデミアの厳しさや国家試験の難易と価値など、確かに大学入りたてで聴いておくと人生の視野が広がるかも。

実は、タイトルこれでいいのか? 
というぐらい神学寄りの内容。 
聖霊、罪、復活、救済などのキーワードや、人物、比喩、コトバの意味するものなど、新約(+旧約)聖書を読みとくコツを提供する。
またカソリックプロテスタント東方教会イスラームその他の相違点、『沈黙』に見る新約聖書のエッセンスも面白い。

怪しい経歴と不気味な風貌を持った著者だが、最後の自分語りが人間味UPに一役買っている。
キリスト教も俺を振った女が惚れている宗教だから絶対に気に食わない、叩き潰さないといけないという少年らしい思いがあったのも事実です」
か・ら・の回心。
「一所懸命、自分の道筋を探していました」
というひたむきさには、お兄さんホロリと来ちゃった。