Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ズートピア

監督:バイロン・ハワード、 リッチ・ムーア
評価:B+

【評】
もはや当たり前と化した全編CGのデズニィ映画。
体毛へのこだわりは、さすがにデズニィだと感じましたね。

上京・帰省ありーの、謎解きありーの、アクション(ドーナツ、ジャガー、ひつじ)ありーの、問題提起ありーの、
という大人も子供も楽しめるストーリー構成力は、さすがにデズニィだと感じましたね。

多様性を実現した理想郷の如き社会も、
ひとたび亀裂が入るや、そこに潜む欺瞞や偽善、偏見や差別が露わになる。
<肉食動物=悪、獰猛>
という図式に観客をこっそり誘導したり、
ズルいウサギ、スピード狂のナマケモノを登場させたりすることで、
汝の心に謬見なきや? と思いこみ・偏見・独断を突きつけられた気がしました。
娯楽映画に見えて寓話的にも鑑賞できるのは、さすがにデズニィだと感じましたね。

社会の寛容さ、個人の心の豊かさを希求せよ、というメッセェジを受信しました。
社会の構成員一人一人の行動・言動が与える影響は小さいかもしれない。
けれども、たとえちいさな一歩であっても理想郷建設への歩みを止めてはいけないと感じましたね。
そしてそれを過度に説教臭くなく伝えてくるのは、さすがにデズニィだと感じましたね。