Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ふたりの「雅子」

著者:小達スエ
評価:B+

【粗評】
二十七年間が、長かったとか短かったとか、考えるのはもうやめよう。
女優・夏目雅子は外目にはあくまで華やかだった。しかし現実の彼女は、ごくふつうの若い娘と少しも変わらなかった、恋の喜び、哀しみ、そして、苦しみもかかえていた。
顔にポツンとできた小さなニキビに大騒ぎし、バーゲンセールの掘り出し物を喜んだ。
きょうだい喧嘩や母娘喧嘩をよくやったし、現代では珍しい大家族の中に育ったせいで、さまざまな人間関係に幼い頃から触れてきた。
小達雅子、結婚して西山姓になった雅子、そして女優・夏目雅子、そのすべては、彼女の二十七年の生にある。

雅子のママが雅子の生い立ちや自らの家庭を回顧。
雅子の人格形成の過程を知ることができる。
雅子の親である前に一人の親だったのだなあとしみじみ思う。
雅子の写真が多めなのがウレシイネ。