Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

O.ヘンリー傑作選

賢者の贈りもの―O・ヘンリー傑作選I―(新潮文庫)

【概要】
著者(監督):O. ヘンリー 訳:小川高義

(Ⅰ:賢者の贈りもの)軽妙洒脱でコメディ成分多めのショート・ストーリィの名品を集めた。ちょっと笑えて・ちょっといい話が多い。物語の展開やオチがなかなかひねってあり興味を惹くのと、訳がこなれているので訳本ながらも読みやすい。

「最後のひと葉」をめがけて続巻も読むことが閣議決定した。

 

【詳細】

「では、知りたがりの読者に紹介しよう」といった講談師的な読者・観客を意識した言い回し、twist endingの数々が印象に残る。「奉天会戦のように」などの時事ネタもあり。たまに含蓄に富んだ名言が地の文に出る。 

「若い人の悲しみは、年寄りの悲しみとは違う。若いうちは、もし聞いてくれる人がいるなら、その分だけ重荷が軽くなる。年をとると、むやみに話をするばかりで、悲しみの総量は変わらない」

There is this difference between the grief of youth and that of old age: youth's burden is lightened by as much of it as another shares; old age may give and give, but the sorrow remains the same.

 

<目次>

  • 賢者の贈りもの:自分の大切なものを差し出せて、相手の大事なものも分かってる…愛やな。
  • 春はアラカルト
  • ハーグレーヴズの一人二役
  • 二十年後:友情ゆえの。
  • 理想郷の短期滞在客:なりきりカップ爆誕
  • 巡査と讃美歌:展開とオチが読めるがおもろ。
  • 水車のある教会:「とーさん、ダムズをおうちに連れてって!」感動の再会。
  • 手入れのよいランプ
  • 千ドル
  • 黒鷲の通過
  • 緑のドア
  • いそがしいブローカーのロマンス
  • 赤い酋長の身代金:最強の10歳児。
  • 伯爵と婚礼の客
  • この世は相身互い:望外の場所に百年の知己を得る。
  • 車を待たせて

<メモ>

(賢者の贈りもの)

しかし最後に、今の世の賢い方々に言っておく。およそ贈りものをする人間の中で、この二人こそが賢かった。贈りものを取り交わすなら、こうする者が賢いのだ。どこの土地でも、こういう者が賢い。これをもって賢者という。

But let me speak a last word to the wise of these days: Of all who give gifts, these two were the most wise. Of all who give and receive gifts, such as they are the most wise. Everywhere they are the wise ones. They are the magi.

 

↓原文参照元

americanliterature.com