【概要】
著者(監督):梶山季之
「ビブリア」1巻でおなじみ。稀覯書ミステリの古典みたい。「新規開店の店へ行って、必要な古本だけを買う」せどりマンの見聞きした奇妙な事件を6篇収録。洋書のせどりでボロ儲けしたり、人皮本を作ったり、少々きな臭い話の数々。
【詳細】
<ビブリオ〇〇〇〇>
- ビブリオクラスト:壊書狂
- ビブリオマニア:愛書狂
- ビブリオクレプト:盗書狂
<小ネタ>
- 「乾いた空気と、湿った空気が、交互に作用するから、ホコリもつかず、本も丈夫で長持ち」する
- 「“古”と云う文字のつく商売は、不況の時に強い」
- セリ市には「振り市」と「入札市」がある
- 古書店屋は「そこらの駅弁大学の教授よりは、教養のある人種」
- 猥本を集めるのは、日頃しかつめらしい顔をしている人種」
<解説>
ブック〇フなどの新古本屋と古本屋は競合しない:新古本屋は刊行年月日やタイトルで機械的に処理しているため、廉価棚に絶版本・稀覯本が混ざっているので。
新古本屋も古本屋も、せどりマンも客も、四社ともニッコリ笑顔の、現代の「せどり」である。今も昔も、古書の世界には怪しい人がいっぱいいる。