【概要】
著者(監督):隠岐さや
欧州の大学発展史、西洋および東洋的知の体系を振り返りつつ、自然科学(理工農医など)、社会科学(経済学、社会学、人類学、考古学、文化人類学、心理学など)、人文科学(:人文学、歴史、文学、哲学など)の文理分離の過程を考える。基本的には産業的有用性が文理の別を生んだようだ。日本は文理、欧・米は文社理で分けることが多いみたい。著者自身が女性であるからか、昨今の日本のジェンダーバイアスがバイアスを再生産する風潮にも苦言を呈する。
【詳細】
「社会科学においては、「理系」的な形式化・定量化と、「文系」的な個性記述的(あるいは定性的)方法論とが長きにわたり共存」しているようで、社会科学は文理どちらとも言いがたいようだ。