【概要】
著者(監督):ジョン・ファードン 訳:小田島恒志・小田島則子
理工的な計算や知識で答えが出せるものもあれば、答えのない問題もある。そんな問題に対して、答えなのかコメントなのか分らない言葉を返していく。思考実験・訓練にはなるのではなかろうか。1日1題で小論文的にトレーニングすると面白そう。
個人的には「表象リアリズム」「歴史的建造物の保全」「Naturalとはどういうことか」といったテーマが興味深かった。
【詳細】
<目次>
- あなたは自分を利口だと思いますか?
- 蟻を落とすとどうなりますか?
- 棒高跳の世界記録はなぜ六・五メートル程度で、なぜ破られないのですか?
- 過去に戻れるとしたらいつにしますか、またそれはなぜですか?
- あなたはクールですか?
- もし全能の神がいるとしたら、彼は自身が持ち上げられない石を造ることができるでしょうか?
- 自分の腎臓を売ってもいいでしょうか?
- 精神病質者(しかも、殺人だけが唯一の楽しみである患者)に、自分は好きなだけ人殺しができる現実世界にいると信じてしまうようなバーチャルリアリティを創出する機械を使わせることは、道徳的に問題ないでしょうか?
- 肥満の人もNHS(国民健康保険制度)の無料医療サービスを受けていいでしょうか?
- なぜ、昔、工場の煙突はあれほど高かったのですか?〔ほか〕
<おまけ>