著者(監督):黒澤明
【概要】
肺病やみのチンピラ三船と、彼が気になってしょうがない志村先生。初出演の三船の体当たり演技と圧倒的な個性が光る。
【詳細】
1948。三船の銀幕デビュー。かつ志村の黄金コンビ。
痛そうな弾丸摘出を機に出会ったチンピラと医者。
ダンスに博奕とグレてるのが気になる先生はお節介を焼かずにはいられない。
骸骨の如く病み衰えた鉄砲玉は親分の心ない言葉を聞いてしまった。
「病人に飲ませるんだからな」と卵を買う志村先生。
その一方で親分のところに単身乗り込む三船。ペンキまみれで親分とバトルし、喀血し地べたをはいずり回り息絶える三船。その対比が悲しい。
三船の体当たり演技と圧倒的な個性が光る。
・あたしゃビックリだ
・おしりフリフリダンス
・ピンセットタバコ
影絵オルゴール、波打ち際の棺スローモーションなど印象的なシーンもあり。
無舗装や陰気な沼沢などが戦後風俗を活写している。