評価:B
【概要】
過去の芸術作品に現代的な意味づけを行い再解釈・再構成する知識や教養、作品を世界各国から借りて来る交渉術・国際性、収支をなんとかトントンに持っていくビジネス感覚、美術館員にはいろんなスキルが必要だなあとおもいました。
【詳細】
どの美術館にとっても運営維持は大きな課題であり、その柱となる展覧会における集客も美術館存続の要となっています。それゆえ、美の殿堂であるはずの美術館は、必ずしも美しい話ばかりで満たされているとは限りません。一つの美術館の運営、展覧会開催の裏には、皆さんの想像以上にいろいろなドラマが起こり、金銭的あるいは政治的な手段を含むさまざまな駆け引きも行われます。名画はつねにリスクに晒されています。そして一方で、ひたむきに美術を愛してやまないからこそ生まれる感動もあるのです。というわけで、三菱一号館美術館のおぢさんが、
美術館の歴史から、懐事情、展覧会の準備・運営、作品の運搬・保存、西欧の美術館事情、学芸員(キュレーター)の様々な業務、真贋にまつわる逸話まで縦横に語る。
過去の芸術作品に現代的な意味づけを行い再解釈・再構成する知識や教養、作品を世界各国から借りて来る交渉術・国際性、収支をなんとかトントンに持っていくビジネス感覚、美術館員にはいろんなスキルが必要だなあと思った。
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