Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ラストエンペラー

監督:ベルナルド・ベルトルッチ
評価:B+

【概要】
3歳で皇帝になる。

【詳細】
ラストエンペラー宣統帝愛新覚羅溥儀)の即位から死までを描く大河ドラマ
三度囚われの身となった彼が過去を振り返る形で描かれる。

赤や黄に身を彩った数多の臣下に三跪九叩頭の礼で迎えられ、齢三歳にして皇帝に即位、観客なき劇場・紫禁城の囚人となる。
母との別れ、乳母との別れ、英国人家庭教師との出会い、婉容との結婚、いろいろあった。壁の中が息苦しくてつらかった。そして目覚めた。辮髪や煩瑣な儀礼を廃止し宦官を解雇し、洋化を進めていく。
ある日テニスしていたらクーデター発生。図らずも城を出ることに。やったね。

脱囚人ライフを満喫していたところ、ボクと契約して満洲国皇帝になってよと日本に乗せられ、建国パーティやっちゃう。
もちろんそれは陥穽で、またも扉は閉められ囚人に。
日中戦争後ももちろん囚人となり、10年くらいガマンして出獄。余生を庭師となって過ごすが文革の嵐に涙する。1967年没。

まあそんな感じでけっこう情報量が多めなのだが、意外と記憶に残る。
印象的な場面がつぎつぎに浮んでくるのはすばらしい。
たとえば、指ちゅぱや沐浴、あどけない笑いを振りまく幼皇帝。即位式でコオロギを見つけるシーン。乳母のパイオツちうちう。屋根から手に手を取っての救出劇。婉容+側室と布団の中モゾモゾ3P。花を毟り喰らうアヘン中毒の婉容。
そしてラスト、玉座に消える老溥儀。ここに東洋的夢幻を見た(あとコオロギの伏線回収)。

坂本龍一が音楽しつつ俳優もしている。戦場のメリークリスマスを髣髴とさせる。
英語メインなのがちょっと気になる(中国語や日本語も申し訳程度に登場)。