春琴抄
春琴抄 (新潮文庫)
著者:谷崎潤一郎
評価:A
この『春琴抄』が自分と谷崎文学との出会いでした。
句読点を極力排していると聞いていたので、スンゲー読みにくいのではないかと危惧していましたが、流れるようにさらさらと読むことができました(本編が80ページ足らずというのが大きいかも)。
春琴と佐助の関係だけですでにエロいのに、ドSの春琴さんが「佐助、わてそなこと教せたか」「あかん、あかん、弾けるまで夜通しかかったかて遣りや」「阿呆、何で覚えられへんねん」と関西弁で云っているのを脳内再生するだけで脳汁分泌。