評価:A
【粗評】
みんな知ってる、孔子と弟子たちの言行録。
「学びて時に~」「巧言令色~」「過ぎたるは~」「己れの欲せざる~」など既視感ある金言がズラリと並ぶ。
聖人君子を目指し、仁徳を身につけたいキミに。
「~だね」「~だよ」とややくだけた訳で、親しみある孔子像が浮かび上がる。
ネタキャラの子路や優等生の顔回など、弟子たちにも思いのほか人間味がある。
儒教の聖典といったコチコチな雰囲気はあまりない。
仁や政のことを問うても、その答えは何通りもある。
問うた人を戒めたり、からかったり、あきれたり、たまにほめたり。
奥深すぎて、孔子って人がわからない。
漢字だけの原文を訓読するのは非常に難しい。
しかし、こういった漢語の訓読が日本人の中二力を養ったのだ。
【学んだこと、生かしたいこと】
仁(・ε・)仁心惹かれてく
【その他・リンク】
巧言令色、鮮なし仁。
人の己れを知らざることを患えず、人を知らざることを患う。
学んで思わざれば則ち罔し、思うて学ばざれば則ち殆し。
義を見て為ざるは、勇なきなり。
惟だ仁者のみ能く人を好み、能くひとを悪む。
賢を見ては斉しからんことを思い、不賢を見ては内に自ら省みる。
過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。
己れの欲せざる所は人に施すこと勿かれ。
躬自ら厚くして、薄く人を責むれば、則ち怨みに遠ざかる。