ビジネスをつくる仕事

ビジネスをつくる仕事 (講談社現代新書) [新書]
著者：小林敬幸
評価：C

“どんな小さな工夫であろうとも、常に新しい価値を見つけ、産み出し、提供することがビジネスである”

“低成長、不確実性、超競争を特徴とする成熟社会の現代では、10年以上続けて同じビジネスで勝ち続けている企業は、極めてまれだ。（中略）優良企業は、一つのビジネスで安定的な競争優位を維持しているのではなく、10年以内の一時的な競争優位をくさりのようにつないで、結果として高い業績を継続している。つまり、現代の企業は、新しいビジネスをつくり続けなければ生き残れない”

と、著者ははじめに説明し、「ビジネスをつくる」要点を「基礎」「応用」「実践」に分けて紹介する。野球や恋愛のたとえが多く、①～④などと項目ごとに書き出す手法を好む。
ここで早とちりしないで欲しいのは、社内で新しいビジネスを作り出せばよく、決してあたらしく起業する必要はないということである。

「モノ」だけじゃなく「ビジネス」も提供していかないといかないとは大変な時代に生まれて来たものだ。
「社会のひずみは、飯のタネ」「現実の認識はアナログに、現実の行動はデジタルに」を合言葉にビジネスの発見・創造に努めよう。