Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

海賊とよばれた男

海賊とよばれた男 上
海賊とよばれた男 上 [単行本]
著者:百田尚樹
評価:B+

この物語に登場する男たちは実在した。

百田尚樹のミリオンセラー二作目。ミリオンセラー一作目『永遠の0』の宮部もチラッと登場。
相変わらず読ませる文章だ。状況や用語を登場人物にうまいこと説明させている。
著者のメッセージが随所に織り込まれている。

主人公は出光佐三がモデルの国岡鐵三。
明治・大正・昭和の激動を駆け抜けた男の生き様にグッとくる。
朱夏・青春(上巻)・白秋・玄冬(下巻)の四部構成。まず夏から始めるのがニクい。上下巻のつなぎもニクい。
この作品を、伝記・歴史小説経済小説のどれに分類したらよいのだろう?

タンクの底浚い、日章丸の航海、「七人の魔女」との戦い…
自分の理念を貫く鐵三、ひたむきに働く社員…
本気になったことがあったか? 働くこととはどういうことなのか? 会社の個性とは何なのか? 
…考えさせられる点が多々あった。