Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

生物と無生物のあいだ

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

著者:福岡伸一

著者は、ウイルスを生物と認めない。
生命とは、「動的平衡(Dynamic Equilibrium)にある流れである」と定義したからだ。

導入が長く、迂回が多いのがやや気になるが、擬人法やオシャンティーな比喩を交えた独特の語り口で、読者を生物の神秘の世界へと導く。その文体には、文学のにほひが漂っている。
原子に比して生物の大きさが異様に大きいことの説明や、生物学的エントロピー、遺伝子のノックアウトの話はとくに面白かった。生物学への興味を再燃させてくれる。