【概要】
著者(監督):瀬尾まいこ
「あれ、これって青春?」
「どうやらそのようですね」
初・瀬尾まいこ。バレー部での痛ましい記憶や浅見さんとの不倫関係といった主人公の心の澱(檻)のようなものが、文芸部の垣内君との交流で浄化されていく。「由布子さんにばれることとコンタクトの保存液がないことが一緒に並んでしまう」などの日常的だが確かな質感のある描写や表現に力量を見た。
「毎日、図書室で僕はずっとどきどきしてた。ページを開くたび、文学について言葉を生み出すたび、僕はいつも幸せだった。冬にサイダーを飲んだり、夏に詩を書いたり。毎日、文学は僕の五感を刺激しまくった」
神様のいる場所はきっとたくさんある。私を救ってくれるものもちゃんとそこにある。
【詳細】
<メモ>
略。