【概要】
著者(監督):樋口真嗣 企画・脚本・総監修:庵野秀明
庵野のリバイバルシリーズ。次は仮面ライダーだ。「シン・ゴジラ」ほどの拡散力はなさそうだが、刺さる人にはより深く刺さるのでは。ウルトラマン非履修者や忘れた勢にとっては、やや説明不足感があるかと思う。が、ウルトラマンの怪異的な部分やSF的な部分のエッセンスは感じ取れるはずだ。それにしてもメフィラスやゼットンは印象的であった。
【詳細】
<メモ>
- 制作陣やら音楽やらアナログパワーやら、大体「シン・ゴジラ」な感じだが、まさみやあかりがいる。白抜き文字や「禍威」という当て字はエヴァっぽい、と思えばグレンラガンやトップをねらえ!みがある。庵野は総監修だがどのくらい関与しているんだ。
- CGのテュルテュル特撮感は謎のこだわりを感じさせる。そして動きが特撮風(ウルトラマンがへそのあたりを軸に回転する動きとか、八つ裂き光輪とか、ゼットンホールから脱出するところとか。タイトルのまぜまぜマゼランも懐かしみさがある(無印とかセブンとかタロウはVHSでけっこう観ていたのだ)。
- ザラブ(海馬)や「私の好きな言葉です」のメフィラスこと山本耕史、ゾフィー(ルギア)など外星人が濃い。そしてゼットンがでかすぎる。1テラケルビンの光球を喰らえ。
- 巨大まさみ関連はガリバー旅行記を彷彿とさせる。尻パン。
- マルチバース、ベータシステム、プランクブレーン、余剰次元などのSF系用語が後半にじょぼじょぼ。謎の数式をいじくり倒す彼はいいキャラしている。とりあえず2段階巨大化してパンチを1msで打てばいいらしい。最終決戦のあたりはもっと引き延ばしてもいいかも?
- 光の国からやってきて人間と融合したウルトラマン。弱きものを守ったのがポイント高かったらしい。やや説得力が弱いがゆえに、そんなに人間が好きだったのか、って感じやね。知恵を授けて人間に未来を委ねたことは吉と出るか凶と出るか。最後は分離。
- 序盤の現場指揮や国際ディスカッションの描写はあったが、あの事務室だけで完結してるような感じがあったので、総力戦をもっと出してほしかった気も。