【概要】
著者(監督):三木孝浩
佐世保の坂道を舞台に、高校生三人がジャズを通じて青春する。セッションしようぜ!
主人公ズの典型的な三角(五角かも)関係の玉突き恋模様や、身長が大中小になっているのがいい感じ。概ねベタだがスッキリしていてよい。60年代のセピア感や長崎の異国情緒もいい感じ。ジャズの即興感・LIVE感、大縄跳びのような親和性・融和性がうまく活用されている。18年ごろに結構劇場で宣伝していたのでリアタイで観ておけばよかったかも。
【詳細】
<メモ>
- 意外と設定が古く1966年。レコードや10円電話がおセピア。九州・長崎は佐世保。ジャズがきっかけでホの字のヒロインとお近づきに。メイン3人の身長が大中小。2+1体制。
- 長崎っぽい舞台装置:造船所、教会、ロザリオ、海、水兵のいるバー。校舎屋上のカギとか、夜の教会で過去語りも王道ながらええ感じよ。捨て子とかハーフとかの件は、千君の茶髪が伏線。糸電話相手交代もグッド。
- 放課後にレコード屋地下でセッション。ジャズ・セッションの大縄跳びに飛び込む感じ、いいね。即興性がウリ。moanin'とか、My Favorite Thingsなんかも登場。
- 玉突き恋模様の地獄絵図:
①ボン(メガネ)⇒②りっちゃん(小松菜)⇒③千(アポロン)⇒④ゆりか(女子大生)⇒⑤ジュン兄(サックスの人)
⇒②が③にNewバチあげようとしたら③と④がいい感じになっていて、昂った①が②にキッスしたら気まずくなって、④と⑤は東京に消えて、③は失踪し、結局①と②がくっついて… - 革命・反革命、セクトなる怪しげな単語を持ち出すオトナの2名離脱で初期メンバーに戻る(三角関係)。ボンと喧嘩したまま迎えた文化祭。千君はロックの九州弁イケメン(?)に誘われ亀裂。
が、トラブル解消の間の場つなぎとしてボンがjazzで誘いをかけたところ、一生モンの友情復活。ときおり目を合わせ呼吸を合わせてのLIVE感。会場を沸かせた後は坂道駆け降りる。かませ犬のロックマンたい。 - 事故後、2nd夜教会、泣いている顔を見られないように。
アポロン失踪し10年経過。港、坂の町。教会で再会、とりあえず言葉よりセッションが雄弁。これがマイ・フェイバリットじゃい! 事故った意味はクリスマスの3人セッションの本番を10年後にするため。りっちゃんが息を吸い込んだところでED。結婚しろ。