Javaさんのお部屋(サム・ジーヴァ帝国図書館)

Javaさんのお部屋です。引っ越しました。詳しくは「はじめに」を読んでね。スマホ版は全体像が見えにくいから、PC版と切り替えながら見てね。

ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと虎と魚たち [DVD]

【概要】
著者(監督):犬童一心

設定の勝利。謎多き女ジョゼとの出会いと別れ、彼らの成長と旅立ちが描かれた。ジョゼはもう会わないタイプの女だが、自立してたくましくなったさまが窺えてよし。男は引きずるが女は強い。やや突飛な設定からの肉感的なシーンには誰しもドキッとさせられたのでは。身障者の性とか、社会福祉とか、そういったテーマも感じ取れる。

 

【詳細】
<メモ>

  • 設定の勝利。ええ年したねえちゃんが包丁持って乳母車持ってたらビビるやろしかし。下半身が動かぬことに纏足に似た嗜虐性と官能性が感じられる。ついでに乳首券も発行される。キッスもなんだかニュルニュルしてるわね。序盤の短髪ガールとの情交シーンで確信。この映画には肉感があると。雀卓もある。
  • ジョゼのかすれ気味の気だるげな声、関西弁がええ感じ。池脇さん、上白石さんに似てる? サルモネラ菌やルミノール反応などの偏った知識、わがままで自由奔放な正確には情報や経験の乏しさや特殊性が窺える。ジョゼを「こわれもん」扱いして世間から隠す婆さんの存在が良くも悪くもでかいんだなあ。なおジョゼはサガンの小説由来の模様。
    そんなジョゼファミリーや乳でかいかなえちゃん(上野樹里)との交流の中、タイトルの伏線を回収していく
  • いつしか面白プレイスとなった彼女の家。スケボー搭載型乳母車への改造、家の改装…。セピア写真のスライドショーで振り返る。
    就活もジョゼが気になって仕方なくなった妻夫木。ばあばも気づいたら死んでた。
    家庭訪問すると、おちち触らせる変態のおっさんの話でジョゼ率急回復。
    「うそや おって かえらんとって ここにおって ずっと…」の言葉に情けをかける。
    そんなあるときかなえちゃん登場。身障者であるというあなたの武器が羨ましいとのこと。
  • 序盤の蒼天龍カーの謎が解ける終盤。水族館は閉館中。
    愛のままにわがままに、お魚の館で目隠しプレイに興じた後、リュウグウノツカイを見る。実はお兄ちゃん、日和っていた模様。数ヶ月後別れる二人。覚悟が足りなかったのか。
  • ジョゼはもう会わないタイプの女だが、自立してたくましくなったさまが窺えてよし。男は引きずるが女は勁し。
  • 出会いと別れ、成長と旅立ちが描かれた名翻案といえるのでは(原作未読勢だが)。くるり